節約志向 2015 8 29
総務省が28日に発表した、
7月の家計調査(速報)では、
収入が増えたにもかかわらず、
消費者に節約志向が根強いことがわかると報道されています。
この原因については、
私は、こう思います。
「大学の高額な学費が、家計の節約志向の原因になっている」
消費者の節約志向の原因は、諸説ありますが、
なぜか大学の高額な学費を指摘する人がいないので、
不思議に思っていたところです。
日本の大学進学率は、50%を超えています。
つまり、高校生の二人に一人が大学に進学する時代です。
しかしながら、私立大学の文科系に進学した場合、
いったい、いくらかかるか、知っているでしょうか。
4年間で、およそ400万円前後かかります。
これは、入学金や、4年間の授業料と施設設備費の合計です。
はっきり言って、庶民の家庭にとって、
400万円という金額は、かなり厳しいと言えるでしょう。
理科系の大学の場合は、さらに高額となるでしょう。
だからこそ、庶民の家庭では、「節約に次ぐ節約」という状態で、
その結果、これがデフレを引き起こすでしょう。
もし、子供が2人とも私立大学の文科系に進学すると、
800万円もかかることになり、
住宅ローンをかかえる家庭では、深刻な問題を引き起こすでしょう。
仮に、奨学金で学費を調達しても、
卒業後は、若者にとっては巨額の借金を抱えることになり、
これもまた深刻な問題を引き起こすと思います。
日本には、「格安大学」は出現しないのでしょうか。
昔は、飛行機で旅行というと、高額なので、
金持ちの特権のようなものでした。
しかし、「格安航空」の参入で、
庶民でも、気楽に飛行機で旅行することができるようになりました。
だからこそ、大学も「格安大学」の参入が望まれるところですが、
日本の大学は、全部、「高級路線」です。
そもそも、文科系の大学ならば、
教室と黒板さえあれば、授業ができます。
だから、高額の学費は必要ないはずです。
ところで、このサイトは、いったい何のサイトだと思いますか。
ニュースサイト、あるいは一種のマスコミではないかと思うかもしれません。
しかし、それは、全く違います。
実は、このサイトは、一種の「大学」です。
「学びたいけれど、お金がない」
そういう人のために運営しているのが、このサイトです。
私が子供の頃は、
お金がなくて、大学に行くことができなかった人が多いのです。
優秀なのに、家が貧しいので、
商業高校や工業高校に進学して、家業を継ぐという人が多数いました。
私の夢は、無料の大学を作ることです。
私は、子供のころ、病気で入院したことがあります。
たまたま、病室で、同じ年齢の人と仲良くなりました。
そこで、つい、うっかり、私は、
「君は、将来、どういう大学に入りたいのか」と聞いてしまったのです。
彼は、さびしく「うちは、お金がないから、僕は商業高校に行って、
家の家業を継ぐ」と言っていました。
彼は、私よりも、はるかに優秀でした。